日常生活への影響と対処:食事、睡眠・休息、身だしなみ

慢性の痛みを抱えていても、生きていくためには必要不可欠な日常生活を営んでいくことが求められます。ここでは、日常生活のうち特に食事、睡眠・休息、身だしなみに慢性の痛みがどのように影響しているのか、それに対してどのように対処・工夫しているのかについてご紹介します。なお、痛みそのものではなく薬の副作用による日常生活への影響については薬物療法の項をご覧ください。

食事への影響と対処・工夫

慢性の痛みが食べることに大きく影響している人もいました。おなかがすいていても口を動かす、噛むことで痛みが強くなってしまい、食べるものが限られ、十分に栄養をとることができない状態となっていました。また味覚や嗅覚が以前とは異なったことや、周囲の人と一緒に食事をとることの負担を語っている人がいました。

痛みによって食べることそのものができなくなるという語りのほかに、痛みによって料理ができない、 なかなか買い出しにいくことができないため、宅配サービスの使用、使いやすい調理器具をみつけるなど の工夫がなされていました。またなるべく体によい食べ物をとること、腹痛が生じないように1日1食にし ているという人もいました。

睡眠・休息への影響と対処・工夫

痛みがあることで、十分な睡眠をとることができないと語る方が多くいました。睡眠薬を使っても 熟睡できない場合も多く、延々と苦しみが続き1日の区切りがつかないとか、睡眠不足により精神的にもイライラしてしまい周囲の人に当たってしまったという人もいました。

痛みによってなかなか眠れないが、一旦深く眠ることができれば痛みは感じないという人もいました。眠るためには睡眠薬を使ったり、寝るときの姿勢や寝具を日々工夫している人がいました。また1日の中で休憩時間をしっかりとること、特に人づきあいによるストレスをためないことをこころがけているという人がいました。

身だしなみへの影響

痛みのため、ひとりで着替えることが難しくお風呂にも入れない日が続いたり、口を開けることが難しく歯磨きが困難であったと語った人がいました。また、小さいときから頭痛がひどくならないよう髪をのばすことをせず、体をしめつけるような衣類は避けるなど、おしゃれに制限があると語った人がいました。

冷えによって痛みが悪化するため、寒くならないように服装に気をつけたり、カイロなどを使用すると 語った人もいました。また血行をよくするためにお風呂の入り方(回数を増やす、長めの時間はいるなど)工夫されていました。また足浴や岩盤浴を利用するという人もいました。

2018年3月公開